お茶の愛好家にとって、静岡を訪れるベストシーズンはお茶の収穫期です。しかし、駿河の温暖な気候、山と海の多様な風景、季節の行事やお祭りは、一年中訪れることができる素晴らしい場所です。

静岡の気候

晴れた日に駿河の段々畑でお茶摘み
晴れた日に駿河の段々畑でお茶摘み

静岡は温暖な気候に恵まれています。冬は温暖で晴天が多く、平均気温は0~18℃(32 ~ 65°F)です。夏は高温多湿で雨が多く、平均気温は21~32℃ (70~90°F)、月間降水量は280~305ミリ (11~12 インチ)です。春は雨が多い傾向にありますが、春も秋も同じように快適な気温です。

お茶の収穫期

静岡の茶摘みのシーズンは、およそ4月から8月にかけてです。この時期には、多くの農家でお茶摘み体験ができるほか、お茶にまつわるさまざまなアクティビティが年間を通して開催されます。緑豊かな畑に足を踏み入れ、茶葉の種類や加工方法について学んでみましょう。ブレンド茶の試飲、茶振り体験、茶道体験、苗木の植え付けなど、さまざまな体験ができます。牧之原は日本有数のお茶の産地であることから、茶業を学ぶには特に人気の高い場所です。

駿河では様々な茶葉が栽培されている
駿河では様々な茶葉が栽培されている

駿河の茶畑を発見し、その雰囲気を味わってみてください!

季節

駿河の冬は最も乾燥した季節ですが、北部の山々は新雪で覆われます。冬山はスキーやスノーハイキングに最適な場所です。葵区にあるリバーウェル井川スキー場では、スキーやスノーボード、そり滑りを楽しむことができます。

冬は暖かいお茶を飲むのに最適な季節でもあります。駿河のカフェを訪れれば、冷たい空気から解放されます。 三橋茶園お茶カフェみつはしでは、地元産の牧之原茶と自家製スイーツを、  Matcha More カフェでは、地元農家と会話を楽しみながら抹茶を淹れることができます。

前述したように、春は茶摘みの季節です。熟した茶葉とともに、3月下旬から4月上旬にかけて桜の花も見ごろを迎えます。静岡市の駿府公園では、4月最初の週末に 静岡まつりが開催され、可憐な桜の花を愛でることができます。屋台やねぶた、パレード、パフォーマンスなどが行われて賑やかなお祭りになります。吉田町の 小山城 も、美しい桜の名所です。展望台からは駿河湾、牧之原、富士山、南アルプスが一望できます。

駿河の気温は高く、夏は駿河湾の冷たい海を利用するのに最適な季節です。静岡市の三保半島にある三保海岸 は、美しい並木道と富士山の眺望で特に人気のスポットです。木々の間を歩いたり、サイクリングしたり、半島の北端では海水浴や釣りを楽しむことができます。

もうひとつ、夏の爽やかなスポットといえば、奥大井を潤す 大井川流域です。南アルプスの豊かな自然と、カヤックに最適な広大な人造湖(長島ダム湖)を有する 奥大井 があります。

奥大井地域で駿河の自然を満喫する
奥大井地域で駿河の自然を満喫する

花火のない夏なんてないでしょう?8月上旬に駿河を訪れて、清水港まつりを楽しんでみてはいかがでしょうか。この3日間の踊りの祭典の最後には、駿河湾で盛大に花火が打ち上げられます。

秋は鮮やかな紅葉と冷え込みが特徴です。駿河の豊かな自然は、紅葉狩りにも最適です。  寸又峡 では、ターコイズブルーの海に映える紅葉を堪能し、海外でも有名な夢の吊り橋(ゆめのつりばし)を歩いて渡ることができます。

寸又渓と渓谷にかかる橋
寸又渓と渓谷にかかる橋

藤枝市では、風光明媚な自然の中にある古い 水車むら の集落を散策し、田舎体験に参加してみてください。