おもてなしの旅

茶葉それぞれの味や香りや色を見極め、配合することで価値を高める「合組」は、茶匠の腕の見せ所。この「合組」を茶匠・岩崎泰久さんの指導のもとで体験し、自分好みのブレンドに仕上げます。

荒茶の色を見て、香りを嗅ぎ、触れ、味をみて……。試行錯誤しながら、少しずつ茶葉を選んでブレンド。 日頃親しんでいるお茶の舞台裏にある匠の技にも驚かされます。

黄金律でブレンドするもよし、自分好みにブレンドするもよし。世界にたったひとつのオリジナル茶の完成です。

合組体験に使用するキットは、お茶文化が香るお土産としてもおすすめです。

朝夕に興津川から立ち上る霧が日差しを柔らかにする両河内では、雑味がなく、上品な香りと甘みを感じるお茶が育ちます。

この地にある茶農家直営カフェで楽しめるのは、12種類の緑茶と13種類の和紅茶。パンケーキやパフェなど、スイーツも揃います。

古民家を改装し、廃材を利用した店内に漂うのは、お茶を蒸す、ほんのりと優しい香り。

店内で飲み物をオーダーしたら、畑の真ん中にある絶景テラスへ。ハイキング気分を味わいながら、澄んだ空気の中を5分ほど歩くと到着します。

春や秋、雨上がりの朝なら、一面の茶畑の向こうに雲海が見えるかもしれません。雲海は、前夜との寒暖差や無風など、いくつもの気象条件が重なると現れる、希少な自然現象です。

100年以上の歴史を持つ茶園で生産しているのは、「切り生えの手摘み茶」。 「切り生え」とは、夏から秋にかけて茶樹をのびのびと生長させ、枝葉を太く大きく育てる栽培方法です。 栄養がたっぷりとゆきとどいた新芽は、手摘みでしか収穫することができません。

熟練者が手摘みしたお茶は、旨味がありまろやか。 極上のお茶は、古民家を改装した「かねぶん喫茶室」で。 富士山を眺めながら、お茶と季節のお菓子をいただくのは至福のひとときです。

日本の里山に息づくスローライフを、お茶農家に宿泊しながら体験します。

迎えてくれるのは、有機栽培でお茶や野菜を栽培する西川さん夫妻。一緒に料理を作り、食卓を囲みながら、農家の暮らしを疑似体験することができます。

ここでは、日本茶アドバイザーでもあり、手揉み名人でもある西川さんにならって、茶揉みに挑戦。 機械を使わずに人の手だけで作り上げる手揉み茶は、数百グラムを仕上げるのに数時間を擁する、希少なもの。 丹精を込めて仕上げる手揉み茶は、極上の旅土産となります。